大正11年創業 四日市の萬古焼問屋・瑞穂商店3代目の伊藤彰彦です。
萬古焼(万古焼)は約300年前に桑名の沼波弄山が茶陶づくりを始め、その作品に「永遠に変わらず栄えますようにと」の願いを込めて「萬古」「萬古不易」の印を押したのが名前の由来です。
その後、朝日町の森有節・千秋兄弟が木型成形による急須づくりを始め、四日市の山中忠左衛門が「四日市萬古」の礎を築きました、忠左衛門さんが住んでいたところとは本当にご近所なのですが、海蔵川と三滝川に挟まれた 水害が多く貧しかった土地をなんとかしようと私財をなげうって萬古焼を地場産業として育てました。
現代の萬古焼(万古焼)と言えば、土鍋や急須、花器などが有名ですが、
時代とともに求められる商品は変わっていくなかで、萬古焼の急須で煎れるおいしいお茶で「ほっと一息」そんなお茶文化をこれからも伝えていきたいと思っています。
瑞穂商店では江戸時代の森有節の菓子鉢、森千秋の型萬古急須から昭和時代の作家の手作り急須、現代の作家の作品など多種多様な急須を展示しています。
また、昔ながらの手作り陶製茶こし急須も豊富に在庫しています。
余談ではありますが、割れない土鍋として三宅民夫の「東海ダイブ」などで紹介された開発初期の耐熱土鍋から美味しいご飯が炊ける現代のご飯鍋なども展示しています。