2020-06-20
父は沼波弄山
萬古焼(万古焼)の始まりは、約300年前、江戸時代元文年間(1736~1740年)桑名の廻船問屋・沼波弄山が茶道への興味から伊勢の小向(現・三重郡朝日町小向)で良質の陶土が採れることを見つけて、ここに窯を開き茶器を焼き始めたのが始まりとされています。
「古萬古」と呼ばれる弄山の作品は、弄山の異国に対する憧れを映した斬新な作風が受けて、大変な評判になりました。その作品一つ一つに「萬古」「萬古不易」の印ー永遠に変わらず栄えますようにーとの願いを込めて印を押したのが萬古焼の名前の由来です。
萬古焼の父・弄山沼波の願いを込めた、萬古焼の源流がここにあります。 ちなみに、平成30年(2018年)沼波弄山翁 生誕300年を記念して、萬古焼業界では「萬古焼の粋」企画展、記念誌発行、記念「四日市萬古まつり」など記念年として多数イベントを行いました。
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